id:YasudaSさんほか、皆さんからクラブの名称についてのご意見を頂いております。有難うございます。
昨日の当日記にて発表させていただきましたとおり、
「クラブ名称には創作性があり、小説作品名などと同様にクラブ名称そのものが固有名詞であると考えることができる」
と判断いたしました。
YasudaSさんの見解ですと、例えば「「あ〜ん」を好きな映画で埋める」という名前の小説が世の中に存在し、広く認知されていれば固有名詞であると認めることができるのではないかと思います。
しかし、はてなダイアリー内(YasudaSさんの仰る「身内」内)で、新たに作成された非名詞の単語は、固有名詞ではない、というご意見かと認識しております。(この認識が誤っていればご指摘ください。以下、これを前提として続けさせて頂きます。)
A「「あ〜ん」を好きな映画で埋める」 が小説である場合と、
B「「あ〜ん」を好きな映画で埋める」 がはてなダイアリー内で生まれたクラブである場合
の2つで、それが固有名詞として認められ得るかどうかの境界は、その単語が多くの人にとって固有名詞として認識され得るかどうかではないかと思います。
ここで、「多くの人」を全人類である、と仮定しますと、Bは当然、クラブ発足当初においては固有名詞ではない、ということになります。(この場合にしても、そのクラブ活動が世界中のブームとなり、広く認識されれば固有名詞として認められ得るでしょう)
しかし、「多くの人」をはてなダイアリーユーザーに限定した場合は、Bがクラブ発足当初から固有名詞化され得るものと考えております。
「学校がクラブの発足を認めた場合、その学校内でクラブ名は固有名詞である」、
「国家がNPO法人の認可を行った場合、そのNPO法人の名称は国家内での固有名詞である」、
といったケースと同等の理由です。
小説家が自分の好きなタイトルを著作につけ、出版する行為と、はてなダイアリーのクラブ創設者が、自分の好きな名前をクラブ名につけ、発足させる行為の本質的な差は、その名称が誰を対象とし、誰に認識されるかではないかと思います。
ここで、はてなダイアリーが誰のものか、という問題を考えたいと思います。
はてなダイアリーは日本中、あるいは世界中の人々全員のためのものである前に、第一義的にその利用者=はてなダイアリーユーザーのためのものです。世界中の人々に有用な情報を提供する、という意義が、キーワードの辞書的側面の中に確かに存在しますが、これはあくまで付随的な目的であり、まずは利用者間の利便性や、コミュニケーションの促進を目的とするものです。
よって、はてなダイアリークラブは、発足と同時にはてなダイアリー内での固有名詞である、という判断を行いました。
YasudaSさんの仰るように、クラブ名称がクラブと関係を持たない方や、第三者にとっては固有名詞ではないという考え方ができるのも事実であり、また、そうした問題を解消するために、はてなダイアリークラブ専用の品詞を用意するという方法も有益であると認識しております。
特にはてなダイアリーがこれからも規模拡張を行い、はてなダイアリークラブと直接的な関係を持たないユーザーの方が大半になるような場合には、こうした対処を講じる必要があると考えております。
しかし現時点ではクラブについて以上の認識をしており、またヘルプにもそのように記載を行っておりますので、クラブの名称が固有名詞ではないという理由により削除を行う行為はお控えください。
また、特定個人を「バカ」等の言葉で指して言う行為を、例えどのような理由であろうと、弊社サイト内では規約違反であると考えております。
この規約に同意いただけない場合は、申し訳ございませんが弊社サービスをご利用頂く事はできません。改めて規約の内容をご理解頂き、こうした行為をお控えいただきますようお願いいたします。
YasudaSさんのご指摘により、クラブ名称の固有名詞性について改めて多数の考察がなされ、現時点での結論が出たことについて大変有意義であったと認識しております。
今後とも、より良いサービスを目指して改善を続けていきたいと思いますので、引き続きご意見を頂ければと思います。
追記:クラブ名が広く一般の人を対象とした時に固有名詞として認められ得ない場合の例を一部変更しました。