本日、プレスリリースでもお伝えしておりますが、はてなダイアリーのキーワードが『現代用語の基礎知識2006』へ掲載されることが決定しました。
今回の掲載についてご報告します。
はてなダイアリーキーワード約100語を収録
この度、はてなダイアリーに登録されているキーワードのうち約100語が、2005年11月に出版予定の『現代用語の基礎知識2006』(発行:自由国民社)に収録されることになりました。
『現代用語の基礎知識』は、国際情勢に関する語から流行語に至るまで、国内外問わず社会にあふれる約42,000語の新語・専門用語を、全275ジャンルの専門著者がわかりやすく定義・解説した用語集です。
参考ページ:自由国民社HP・現代用語の基礎知識2005
http://www.jiyu.co.jp/GN/Gn2005/index.html
キーワード収録が計画された経緯
インターネット上では新しい言葉が次々と生まれる中、はてなダイアリーではネット上で誕生した新語がどんな辞書よりも早くユーザーによってキーワード化され、一部の言葉では、どこよりも早く言葉の定義がおこなわれる、といった現象も起こり始めています。
こうした経緯をふまえ、はてなダイアリーキーワードに登録されたネット発の新語などを中心に約100語をピックアップし、『現代用語の基礎知識2006』に収録しよう、という計画が持ち上がりました。
収録されるキーワードは、現代用語の基礎知識編集部が選出する予定です。初めての試みですが、はてなダイアリーでユーザーの手によってまとめられたキーワードが、毎年発売される人気の書物に収録されることは、大変意義のあることだと考えています。
ちなみに同書の編集者は、流行語大賞の選者でもあります。彼らによって、今年の流行語大賞にはてなダイアリーキーワードで初めて定義された言葉が選ばれるかもしれません。
収録キーワードを編集したユーザー様100名に同書を贈呈
はてなでは収録語に選ばれたキーワードを編集頂いたユーザー様100名に、『現代用語の基礎知識2006』を贈呈いたします。編集ユーザー様とは、収録予定キーワード発表までにそのキーワードの編集をおこなったユーザー様のことを指します。
贈呈本100冊の受け取りユーザー様について
まず、該当キーワードを新規作成された方を贈呈対象者とさせていただきます。残る冊数については該当ワードを編集した行数の多い方を計算して上位の方から贈呈とさせていただきます。
贈呈本の受け取りユーザー様について
当初、全編集ユーザー様からの抽選を予定しておりましたが、該当キーワードを最初に作成された方などを対象とするよう変更いたしました。当初の発表から変更があり申し訳ございません。
収録予定キーワードの告知について
収録予定キーワードについては、9月1日頃を目安にはてなのサイト上で告知させて頂き、キーワードを編集されたユーザー様に対してメールでご案内します。キーワードを編集された方で、収録予定キーワードの内容についてご意見やご不明点がある方は、はてなまでご連絡いただきますようお願いいたします。また、キーワードの内容の加筆、修正、削除等をご希望の場合には、収録キーワード発表後もキーワードの内容を直接編集いただければと思います。
ご連絡先:はてなサポート窓口 info@hatena.ne.jp
参考資料
なお、参考までに『現代用語の基礎知識』編集部にて同書の執筆者に向けて書かれた編集方針をご紹介します。 下記引用文は、あくまで同書に掲載される用語を執筆する上での注意書きですが、収録語発表後の編集に参考になる場合もあるかと思いますので、興味のある方は一読していただければと思います。
(参考資料・『現代用語の基礎知識』編集部)
■新語・注目語ご執筆の要領
本誌が57年のあいだ長らえてこられたのは、ひとえに毎年の新語を着実に追加してきたためである、
というのが編集部の実感です。またこのことを続けてゆかねばなりません。今後ますます、情報洪水のなかで、専門の先生方の確かな目による用語選択というものが事典の最大の魅力となってくるはずです。
単に新語のみならず、「いったんは忘れられてしまったが、今をよむためにはどうしたって復活掲載せざるを得ない用語」等々を収録する必要もでてまいります(こうした仕事は、案外、新しいメディアは不得手です)。また、同じ名称でも、使われ方・ニュアンスが年々で大きく変わってくるような用語もあります。
情報採取における鮮度としては、昨年を分析する用語と未来を述べる用語の数が1:1くらいというのが編集部のイメージするバランスです。1)世間一般が使う言い方が見出しです。
ときに商品名であったり、略称・俗称であったりします(正式名である〈ステープラ〉より〈ホッチキス〉が一般的であるようにです)。正式名称は解説文中に「正式には…」「一般名詞としては…」などという形で表示します(索引からも引けるようにします)。同義語・言い換え語が多い場合も適宜対応してゆきます。
2)解説は200-300字を目安に
ご存じのとおり昨今の読者は「早い結論を求める」「長文にすこぶる弱い」という特徴があります。編集部の分析では「ぜんぜん基礎素養のない分野で」頑張って読めるのは200-300字程度が限界くらいかとみております。この分量を新規執筆の際のご参考になさって下さい(もちろん事の難易によってケースバイケースです)。またその程度では、語義-展開-実例-予測等々すべての内容を入れ込むことは難しいので、「より今年」的な解説・ニュアンスを第一義となして下さい。
3)本誌欧文綴りは「辞書的というより実例の場の活きた用法が多い」
と、諸方面よりお誉めに預かることしばしばです。この特長をさらに伸長すべく、欧文等原文綴りの表示にご協力ください。
4)数字は洋数字・タテ組を使用、単位および役物(キロ、センチ、グラム等)は従来通りです。
5)文中の年号は西暦を原則とします。文脈上、必要な場合には元号を付して下さい。
6)中国や韓国・朝鮮の個人名・地名等々には、適宜、漢語表現のあとにカタカナで現地語読みを付して下さい。
7)本誌をベースとしてレポート書きや資料探しをする読者が多くいます。数値等のデータにつきましては、これまで以上に出典・年次を明らかにし、また関連のURLを紹介下さい。【内容】
1)前述しましたが、読者の好む文章の長さは200字から300字前後です。事項の経緯を解説して長くなってしまった項目は、項目分割あるいは省略する方向でお願いします。
2)年版事典ですので、ここ直近の状況・解釈・ニュアンスおよび見通しについて重点的に解説して下さい。【用語の整理・削除】
1)「この用語は国語辞典に載るほど一般化しきっている」という項目は削除して下さい。
2)近々のものではないが、今日の理解のために欠くべからざる項目、基本的項目ではあるが国語辞典等の手持ちの辞典では調べられないような項目は残して下さい。【Flame work ── この分野の枠組み】
各ジャンル冒頭にございます解説で、「各項目を個々に読んでも全体像がつかめない」という場合に「全体像を説明する」コーナーです(たとえば「行財政改革のひとつひとつの政策内容は各項目から読み取れるけれど、いったいどういう大目的に収斂されるのか?」というような内容)。700字。
【キーワード/再定義の用語】
1)ご校閲・新規執筆の各項目中で、2006年にかけてとりわけ注目すべき用語には「△」印を付し
て下さい。《キーワード》として、ピクトを付すなどレイアウト上で目立つようにします。
2)昨年版より「すでに国語辞典に載るくらいに一般化している用語でも、使われ方・ニュアンスが時代とともに大きく変化した用語」をあらためて《再定義の用語》として掲載・解説しようとしています。この類の用語をぜひ取り上げ、ご執筆いただきたく存じます(「▲」印を付して下さい)。【用例そのほか】
1)用語の見出しには、ぜひとも原語訳・綴りあるいは英訳を入れて下さい。
2)昨年から今年の間に名称・通称などが変更した項目は、新旧双方の呼び方を併記するようにして下さい。
3)一覧・比較表・地図等が読者に好まれます。適当な関連資料がございましたらご教示ください。
4)数字の変更については、最新データへの変更をお願いします(出典あるいはURL、年次を明示して下さい)。
5)年次計画などで、その後、動きのあったものについては最新の情報に差し替えて下さい。とくに〈案〉〈予定〉〈試案〉から実行に移されたもの、あるいは終了したものについてです。
6)条約・協約や法律などが期限切れ・改定かどうかご確認下さい。また加盟国、締結国の増減や国名・団
体名など固有名詞の変更、組織の解散等々についてもご確認ください。