新キーワードシステム稼動開始

さきほど、はてなダイアリーの新しいキーワードシステムを稼動開始しました。ヘルプドキュメントなどは、今後徐々に整備していきますが主な変更点は、

  • 同じ単語(文字列)のキーワードを複数登録可能
  • キーワードのカテゴリーを設定可能
  • 親キーワードは、選択肢の中からのみ選択が可能
  • 設定画面にて、自動リンクされるキーワードのカテゴリーを限定可能

などです。現在、「読書」「音楽」「映画」「ウェブ」をカテゴリーとして設定していますが、今後徐々に増やしていきたいと思います。
この変更により、たとえば「審判」という単語について、それがカフカの「審判」を表す場合には、「読書」カテゴリーの文芸作品として、あるいは判決を下すことを言うのであれば「一般」カテゴリーのキーワードの一つとして別々に登録ができます。
また、「審判」というキーワードが「読書」カテゴリーにしか存在せず、あるユーザーが設定画面で「読書」カテゴリーの自動リンクをオフにしている場合には、日記文中の「審判」という単語はリンクにはなりません。

キーワードシステム変更にあたり

キーワードのシステム変更にあたり、重視したことは、いくつもの意味を持つ言葉が適切な場所に分類できること。また、自分の興味の無いジャンルのキーワードがリンクとなることを防ぐことができるようにすること、特定のジャンルの情報を探す際に容易に検索可能であることなどです。
これは、先日から様々な方にご指摘いただいているキーワード運用上の倫理的な問題を解決するものではありません。倫理的な問題については、一般社会同様、システムで完全に規制できるものではなく、またすべきでもないと考えています。
ウェブに情報を公開する際には、万人に向けてその情報を公開することについての責任を負う必要があり、それは日記でも同じです。はてなダイアリーのキーワードでは、さらにこれがユーザー間の共有のデータベースとなっていくため、もう一段階上の公共的な場であるとご認識ください。
キーワードの説明にはなるべく普遍的な情報を載せ、誰が閲覧しても違和感無く理解ができるように心がけてください(罪が無く機知に富んだ駄洒落は歓迎です)。様々な解釈が存在する言葉の場合には、中立的な立場でそれぞれの解釈を紹介するよう努めてください。他人へ不快感を与えるキーワードの登録はお控えください。よろしくお願いします。

画像のサイズ

画像には width と height を付加した方が良いと思うの件ですが、現在画像のサイズはデータベース上に保存しておりません。また、HTMLを主に生成するサーバーと画像が保存されているサーバーは別となる予定ですので、物理的に画像サイズの取得は不可能となります。width,height指定のために、データを増やすことは避けたいと考えておりますので、ご了承ください。s_sawadaさん、ご指摘有り難うございました。

キーワード削除の仕組みについて

キーワード削除する人間との距離の置き具合がはっきりしないので、削除する人間の顔(id)が見える ようにしてもらえるか、いっそのこと「登録した人間」「はてなダイアリー管理人」以外は削除できないよう にする、とか。

lovelovedogさん、ご提案いただき有り難うございました。まずキーワード作成者しか、キーワードを削除できないという案についてですが、現状の誰でもキーワードを削除できるというシステムは、確かに、ある方が入力された内容が意図的に、あるいは意図せずに第三者に削除されてしまうという危険性を孕んでいます。
しかし、日記の中で言葉が自動的にリンクするという仕組み上、言葉について特定の所有者が存在する状態は好ましくないと考えます。
現在は、キーワードは、システム的に削除できないから存在し続けるのではなく、その存在や内容に価値があるからこそ存在し続けるという考え方の上で、運営を行なっていければと考えています。
価値のあるものは、誤って消されてもいずれは元に戻るでしょうし、意図的にキーワードが削除される場合には何らかの理由があるはずです。
ただし、他人の登録したキーワードや、その説明を削除、改変する場合には、少なくともその意図を以後説明できる責任があり、できればそのキーワードの作成者や編集者に自発的にその意図を説明し、十分に議論をすることが理想であると考えます。キーワード作成者もまた同様に、そのキーワードの作成・編集の意図を他ユーザーに説明できる必要があると考えます。
キーワードに編集履歴機能をつけましたので、どなたがそのキーワードを編集したのかを閲覧することができます。キーワードを作成される場合、あるいはキーワードの内容の改変、削除をされる場合には、この点にご配慮ください。

また、削除の際のユーザーの記録や、作成者への承認の仕組みについては、上記の理由から必ずしも現状で万全であるとは考えていません。この点については今後様子を見ながら、検討していきたいと思います。